脚気患者かつけやみ)” の例文
色の変つた独逸ドイツ帽を大事さうに頭に載せた格好は何時いつ見ても可笑をかしい。そして、何時でも脚気患者かつけやみのやうに足を引擦つて歩く。甲田は何がなしに気の毒な人だと思つた。そして直ぐ可笑しくなつた。
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)