肥満漢ひまんかん)” の例文
と、その肥満漢ひまんかんは手をのばして、隊長に上席じょうせきをすすめた。混じり気のない立派な日本語であった。どうやらこれが船長らしい。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ああ大木屋か。たいへんおそいもんだから、もう他へ頼んじまった。用はないから、帰れ、帰れ」この家の主人公にちがいない五十を二つ三つも越えた肥満漢ひまんかんが、白い麻のゆかたを着て
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)