肥料小屋のぜっちん)” の例文
餅屋はその丘をあがりつめて畠の隅にある肥料小屋のぜっちんの傍まで往ったところで、不意に眼の前へ白い衣服を着た物が跳んで来て、襟元にその手をかけた。見ると長い舌がだらりと垂れていた。
餅を喫う (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)