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肆意
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しい
ふりがな文庫
“
肆意
(
しい
)” の例文
肆意
(
しい
)
的なものであるとしたならば、自然の客観的な法則がこれに向って反逆し、これと一つに結び付いて物が作られるということはないであろう。
哲学入門
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
作家と読者との相関のいきさつのなかに文学の動向の諸相を明らかにしてゆく現実の作用は喪われて、批評はそれを書くひとの主観の流れに応じて
肆意
(
しい
)
的に自身の渦巻きを描くものとなった。
文学精神と批判精神
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
かかるものは自然のうちには見出され得るとしても、歴史は自由なもの、
肆意
(
しい
)
的なるもの、一回的なるもの、奇異なるもの、絶えず新しきものを現はしはしないか。
ゲーテに於ける自然と歴史
(新字旧仮名)
/
三木清
(著)
個人の自由はさしあたり主観的な
肆意
(
しい
)
として現われるであろう。科学はもちろん個人の
肆意
(
しい
)
に基くのでなく、客観的であることを求めている。客観的とは普遍妥当的ということである。
哲学入門
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
肆
漢検1級
部首:⾀
13画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“肆”で始まる語句
肆
肆宴
肆中
肆前
肆廛
肆然