老媼おみな)” の例文
然ありて後に、その御骨を持ちのぼりたまひき。かれ還り上りまして、その老媼を召して、その見失はず、さだかにその地を知れりしことを譽めて、置目おきめ老媼おみなといふ名を賜ひき。
この天皇、その父王市の邊の王の御骨みかばねぎたまふ時に、淡海あふみの國なる賤しき老媼おみなまゐ出て白さく、「王子の御骨を埋みし所は、もはら吾よく知れり。またその御齒もちて知るべし」