緘黙シヾマ)” の例文
旧字:緘默
緘黙シヾマを守る岩・木・草などに開口カイコウさせようとしても、物言はぬ時期があつた。其間は、其意志の象徴としてほ(又はうら)を出さしめる。
明日からの数日は、緘黙シヾマの近代民なる木地屋の本貫、君畑・大君畑の山わたりして、勢州へ越える。その山道が空想らしく、極めて寂しげに浮んで来る。
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)