綢繆ちゅうびゅう)” の例文
欧化気分がマダ残っていたとはいえ、沼南がこの極彩色の夫人と衆人環視の中でさえも綢繆ちゅうびゅう纏綿てんめんするのを苦笑してひそかに沼南の名誉のためあやぶむものもあった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
風雨殺到して後ににわかに門戸の綢繆ちゅうびゅうを謀るが如き愚に陥らざらんことを希望する。
婦人問題解決の急務 (新字新仮名) / 大隈重信(著)