絵草紙問屋えぞうしどんや)” の例文
半蔵はよく町々の絵草紙問屋えぞうしどんやの前に立って見るが、そこで売る人情本や、敵打かたきうちの物語や、怪談物なぞを見ると、以前にも増して書物としての形も小さく、紙質もしく、版画も粗末に
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)