れッきとした二本差がいわれもなく素町人風情すちょうにんふぜいの下風についてなるものか。恥を忍んで機嫌気褄をとりながら取り巻いていたのも、こやつに切支丹宗徒きりしたんしゅうとの疑いがあったからのことじゃ。