気晴しに参詣さんけいでもするがいと云われて、母と同道で本所の五つ目の五百羅漢らかんへ参詣の帰りみち紀伊國屋友之助きのくにやとものすけの大難を見掛け、日頃の気性ぐに助けようとは思いましたが
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)