粟津子あはつこ)” の例文
おれの妻の生んだ粟津子あはつこは、罪びとの子として、何処かへ連れて行かれ、山野のけだものの餌食ゑじきになつたのだらう。可愛さうな妻よ。哀なむすこよ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)