籾俵もみだわら)” の例文
倉庫の左手には籾俵もみだわらが高く積み上げられており、右手には私の胸のあたりまでも高い玄米入の箱が五つ六つ並べられていた。入口に一番近い箱のふたを私は取った。
それにおひるもまだ食べなかったので耐えやらぬ空腹を感じた。けれど何も食うものはない。力なく私は籾俵もみだわらりかかって、足下にこぼれている籾を拾っては一粒一粒と爪で皮をいてんだ。