筵包むしろづつみ)” の例文
氷は筵包むしろづつみにして天秤に釣したる、其片端には、手ごろの石を藁縄わらなわもて結びかけしが、重きもの荷ひたる、力なき身体のよろめく毎に、石は、ふらゝこの如くはずみて揺れつ。
紫陽花 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)