“笹龍膽”の読み方と例文
新字:笹竜胆
読み方割合
さゝりんどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お銀のは手打の銀簪ぎんかんざしで、笹龍膽さゝりんどうを彫つた珍らしいもの、これは生みの母親——つまり庄司伊左衞門が手を付けた女中から貰つたものだと言ひますが、誰もそんなものを知つてはをらず
出してもよからう、——俺の調べたところでは、お銀は小田原在の百姓の娘で調布の仁兵衞の養ひ娘ではない。笹龍膽さゝりんどう銀簪ぎんかんざしは金五郎の細工だ、——いや金五郎はもう恐れ入つて白状して居るよ
お藤を産んだ下女の名はお篠と言つたこと、——お篠は笹龍膽さゝりんどう銀簪ぎんかんざしを持つてゐたこと、——そしてお藤のために眞鍮の迷子札を作つて、そつと守り袋へ入れてやつた覺えのあること——などでした。