笹龍膽さゝりんどう)” の例文
新字:笹竜胆
お銀のは手打の銀簪で、笹龍膽を彫つた珍らしいもの、これは生みの母親——つまり庄司伊左衞門が手を付けた女中から貰つたものだと言ひますが、誰もそんなものを知つてはをらず
出してもよからう、——俺の調べたところでは、お銀は小田原在の百姓の娘で調布の仁兵衞の養ひ娘ではない。笹龍膽銀簪は金五郎の細工だ、——いや金五郎はもう恐れ入つて白状して居るよ
お藤を産んだ下女の名はお篠と言つたこと、——お篠は笹龍膽銀簪を持つてゐたこと、——そしてお藤のために眞鍮の迷子札を作つて、そつと守り袋へ入れてやつた覺えのあること——などでした。