立志譚りつしだん)” の例文
若し力丈夫に感じないとすれば、誰も実業家や政治家の立志譚りつしだんは読みたがりはしないであらう。しかしカルマはその為に少しも脅威を失つたのではない。
これは彼の立志譚りつしだんである。しかし僕に面白かつたのは彼の留守宅に住んでゐた彼の母親の言葉だつた。
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)