突立上つったちあが)” の例文
手係りさえ出来れば、もう何のあぶないことはない。彼はその柱を力に、百五十尺の大空に突立上つったちあがった。颯爽さっそうたる金色の空の勇士。妙な心理だ。群集は賊が安全になったのを見て、やっと胸撫で下した。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)