と云ふ意味は資料(顏料、塑土、金石、言語等)のゲーニウスを完全に掌握することが必要だと云ふ意味である。更に適切に云へば資料のゲーニウス空想の精フアンタジーゲーニウスとが神會融合してゐることが必要だと云ふ意味である。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)