“秘蔵宝鑰”の解説
秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)は上中下3巻からなる空海の57歳の著作で、淳和天皇の勅により830年に撰述された。
一般には、同じ年に空海が撰述した勅書『秘密曼陀羅十住心論 』10巻の内容を、さらに勅を賜り簡略に示したものとされている。『十住心論』を広論と称し、本書を略論ともいう。両者の顕著な違いは、分量浅深は別として、中巻の『憂国公子と玄関法師の十四問答』は前者になくて『秘蔵宝鑰』中巻の3分の2を占める。ただし十四問答の主眼は真言密教の教義上の問題を討究することにはないため、古来の学者は必ずしも十四問答に注目していない。
(出典:Wikipedia)
一般には、同じ年に空海が撰述した勅書『秘密曼陀羅十住心論 』10巻の内容を、さらに勅を賜り簡略に示したものとされている。『十住心論』を広論と称し、本書を略論ともいう。両者の顕著な違いは、分量浅深は別として、中巻の『憂国公子と玄関法師の十四問答』は前者になくて『秘蔵宝鑰』中巻の3分の2を占める。ただし十四問答の主眼は真言密教の教義上の問題を討究することにはないため、古来の学者は必ずしも十四問答に注目していない。
(出典:Wikipedia)