秋田蕗あきたぶき)” の例文
彼はシキとかいう白い絹へ秋田蕗あきたぶきを一面に大きくったふすまの模様だの、唐桑からくわらしくてらてらした黄色い手焙てあぶりだのをながめて、このしとやかで能弁な、人をそらす事を知らないと云った風の母と話をした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)