磨硝子色すりガラスいろ)” の例文
磨硝子色すりガラスいろに厚みを保って陽気でも陰気でもなかった。性を脱いでしまった現実の世界だった。黎明れいめいといえば永遠な黎明、黄昏たそがれといえば永遠に黄昏の世界だった。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)