磔柱はりき)” の例文
罪を罪とも思わぬものに、天の罰が下ろうようはござらぬ。云わば、御主を磔柱はりきにかけた罪は、それがしひとりが負うたようなものでござる。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「やがては、ゆるりと磔柱はりきにかって、休まるるからだじゃなど悪口あっこうし、あまつさえ手をあげて、打擲ちょうちゃくさえしたものでござる。」
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)