“石碣村（せっかそん）” の例文
済州（さいしゅう）は梁山泊（りょうざんぱく）のほとり石碣村（せっかそん）に住んで、日ごろは、江の浦々で漁師（すなどり）しているが、水の上の密貿易（ぬけがい）も、彼ら仲間では、常習とされている。
新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
夜に入るまで、飲み興じ、あくる早暁には、すでに阮（げん）の三兄弟は、もとの石碣村（せっかそん）へ、飄（ひょう）として立ち帰るべく、朝飯をいそいでいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
ほかに阮（げん）の三兄弟も加わっておりましたが、その者たちはすでに、十万貫の内の分け前を受取って、石碣村（せっかそん）のわが家へ帰ってゆきました。
新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)