真実ツルース)” の例文
旧字:眞實
したがって後者の良心は、客観の明徹を期し、真実ツルースを確実にすることに存するので、彼等が主観主義者の感情的態度を排するのは、この「真実」を重んずる認識的良心によるのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
然るに此説には僕に異論ありしが故に、此度は此方こなたより攻撃的態度を取つて戦端を開きたり。当時の僕の論旨は歴史にても小説にても共に人事の或る真実ツルースを見たる上にて書くべきものなり。
透谷全集を読む (新字旧仮名) / 山路愛山(著)