看守みまも)” の例文
兄はそれにはかまわずにも一度梁木の上に立ち上った。そして今度は五寸ぐらいずつ小刻みに丹念に歩いていった。下の人たちは笑いながら蒼くなってそれを看守みまもった。
青草 (新字新仮名) / 十一谷義三郎(著)
これが友吉おやじ一流の遣り方かな……ぐらいに考えて一心に看守みまもっているだけの事であった。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
野原に突出た山ノ端の松が、私を看守みまもつてゐるだらう。
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)