眉間傷みけんきず)” の例文
「わははは。身共を横紙破りに致したは心憎いことを申す奴よのう。眉間傷みけんきずも曲っておるが、主水之介はつむじも少々左ねじじゃ。馬鹿があってのう」
その眉間傷みけんきずの何にもまさる威嚇におじ毛立ったか、じり、じりと、どこからとなく槍の林が、うしろに逃げ足立ったかとみるまに、ばらばらと隊形が総崩れとなりました。
「ウフフ。あけすけと歯に衣着きぬきせず申してずんと面白い気ッ腑の奴じゃ。どうやら眉間傷みけんきずもチュウチュウと啼き出して参ったようじゃわい。そこでは話が見えぬ。上がれ。上がれ。何はともかく上がったらよかろうぞ」