故に之を名づけて目利真角嘉和良めりまつのかわらと謂ふ。年十四歳の時、祖母天仁屋及び母真嘉那志に相随あいしたがひて、ともに白雲に乗りて天にのぼる。後年屡〻しばしば目利真山に出現して、霊験を示す。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)