白飛白しろがすり)” の例文
白飛白しろがすりを着たおきたの姿が、豊国によって描かれて、それが市中へ売り出されたのは、ほんの最近のことであり、飛ぶように売れて大評判であった。
一枚絵の女 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
旅装のままで——といったところで、白飛白しろがすり単衣ひとえものに小倉の袴をはいただけの僕は、麦わら帽に夕日をよけながら、菩提寺ぼだいじへいそいで行った。地方のことだから、寺は近い。
海亀 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「これで流行はやり白飛白しろがすりでも買って、それを着て豊国に描かせておやり」
一枚絵の女 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)