白蝋青隈はくろうあおくま)” の例文
かれの凄味すごみと、断末の無念そうな眉間みけんの影は消えていないが、頭巾をとれば年頃まだ三十に足らず、白蝋青隈はくろうあおくまの死相、ほつれ毛たれて耳朶みみたぶに一点の血、生ける時の兇相よりは
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)