白蘋緑蒲はくひんりょくほ)” の例文
然し寂照は寂照であった、鳥影が池上にちたのみであったから、白蘋緑蒲はくひんりょくほ、かつて動かずであった。今は六波羅密ろくはらみつの薄いころもに身を護られて、風の射るもとおらざる境界きょうがいに在るものであった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)