疊針たゝみばり)” の例文
新字:畳針
お町はその時駒次郎を殺して、自分も死ぬ氣だつたんだ、いつぞや駒次郎が自分の家へ忘れて行つた疊針たゝみばりを持出して塀の此方から、一思ひに眼を突いた
抱き起して見ると、右の眼へ深々と突立つたのは、商賣物の磨き拔いた疊針たゝみばり