異人墓いじんばか)” の例文
お吉を帰すと、彼はやがて、りすぐった小鳩を一羽ふところに入れ、初夏はつなつの陽がかがやかしい青田や梨の木畑の道を急いで、異人墓いじんばかの丘へ登って行った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)