略解りゃくげ)” の例文
略解りゃくげワレハイケルカである。この句を旧訓に従って、ナリシカと訓み、解釈を「細砂になりたいものだ」とする説もある(新考)。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
橘千蔭たちばなちかげの『万葉集略解りゃくげ』に「なはのりは今長のりといふ有それか」とあるが、このナガノリという海藻は果たして何を指しているのか私には解らない。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
この御歌の下の句の訓も、古鈔本では京都大学本がこう訓み、近くは略解りゃくげがこう訓んで諸家それに従うようになったものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
橘千蔭たちばなちかげの『万葉集略解りゃくげ』には
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
この句は旧訓ヒビクナリであったのを、代匠記で先ず注意訓をして「響ハトヨムトモ読ベシ」と云い、略解りゃくげから以降こう訓むようになったのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)