“畑耕一”の読み方と例文
読み方割合
はたかういち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんでもはすの画と不二見西行ふじみさいぎやうの画とがあつた。写真版の次は書簡集だつた。「子供が死んだから、小説は書けない。御寛恕ごくわんじよ下さい」と云ふのがあつた。あて畑耕一はたかういち氏だつた。
本の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それぎり夢はさめてしまつた。僕はその日五山館ござんくわん詩集に、森先生の署せられた字を見てゐた。それから畑耕一はたかういち氏に、煙草を一箱貰つてゐた。さう云ふ事が夢の中に何時いつか織りこまれてゐたと見える。
本の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)