男冥利おとこみょうり)” の例文
男と生れたからには、この光源氏の君のようなのが男冥利おとこみょうりの頂上だと、浅吉は、うらやましくなりました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「なぜといってそうではないか、女郎屋の亭主から謝絶ことわられたのだ」「男冥利おとこみょうりでございますよ」「おれもそう思って諦めている」「それが一番ようございます。諦めが肝腎でございます」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)