田畑小兵衛たばたこへえ)” の例文
その間に、かれは富山の城下から連れて来た百姓上がりの炭薪すみまき商人——田畑小兵衛たばたこへえという者を、間近によんでいた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一番知らせは、富山の商人田畑小兵衛たばたこへえで、佐々成政の軍隊を、加能かのうざかいの山中に行き迷わせ、三国山みくにやま嶮岨けんそから取って返して、金沢までの長途を、すねのつづくかぎり、駈け急いで来たものである。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)