獨身者ひとりもの)” の例文
新字:独身者
この正直な、働くことの好きな、獨身者ひとりもの老爺ぢいさんは、まるで自分の子か孫のやうに私を思つて呉れました。恐らく太助が私を愛して居たことは、お牧の比では無かつたのでせう。
此頃其旅宿の主人が來ての話によれば、稚い時は左程でもなかつたが、年を重ぬるに從つて段々愚かさが増して來た。此年の春早く連合に死別れたとかで獨身者ひとりものの法界屋が、其旅宿に泊つた事がある。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)