猫間川ねこまがわ)” の例文
そして、思いがけなくありついた南鐐を懐中ふところにして、お久良と新吉に別れて行こうとすると、猫間川ねこまがわどてに添って、やわい草を踏んで、何か語らいながらこっちへ来る男女がある。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戸を開けて出ると、ふりかえりもせずに、万吉は、また猫間川ねこまがわの岸へ急いで行った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)