物凄ものすさまじ)” の例文
時に蝕しつつある太陽を、いやが上におおい果さんずる修羅の叫喚さけび物凄ものすさまじく響くがごとく、油蝉の声の山の根に染み入る中に、英臣は荒らかな声して
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小屋が土台から一揺ひとゆれ揺れたかと覚えて、物凄ものすさまじい音がした。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)