父親とう)” の例文
母親かあさんが早く死去なくなり、お父親とうさん一人きりになっている、その大切なお父親とうさんの側に坐り込み、耳を澄ますのを習慣としていた。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
という声が聞こえた時、両耳の辺ばかりにわずかの髪をのこしている、お父親とうさんの禿はげた頭が上がり、声の来た方へ向いたので、お蘭もそっちへ顔を向けた。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)