無花果色いちじくいろ)” の例文
でも、夜明けの光を見ると、露八は、今に調べがあるだろうと、一縷いちるの心持ちを張っていた。手錠のかかった手は、知覚がなく、無花果色いちじくいろふくれていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)