“烏兎匆々”の読み方と例文
読み方割合
うとそうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烏兎匆々うとそうそう歳月人を待たずで私は今年七十二歳ですが、く植物が好きなもんですから毎年よく諸方へ旅行しまして、実地の研究を積んで敢て別に飽きる事を知りません。
句意は春の日の長閑な趣をいったので、烏兎匆々うとそうそうといったり、光陰如矢こういんやのごとしといったりするその早い月日をこのごろは気候の長閑なので考えもせずにいたというのであります。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)