漉簀すきす)” の例文
漉屋の窓際に据えた槽の真上に、ばね竹が高く突き出て、漉簀すきすをはめた簀框すげたを吊っている。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)
無口で、暖い日に縁側で漉簀すきすの繕いなどをしている時は、半日も黙り通すことがあった。機嫌を損じているのだろうかと、来た当座は気になったが、としゑはそれにもいつか馴れて来た。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)