漉屋すきや)” の例文
毎朝のことながらつい競争の意識にかられて、一気に坂を駈け上って漉屋すきやに入るが、電燈をひねって零下七度の寒暖計を覗くと、今更襲いかかる凍気に思わず身ぶるいが出るのだった。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)