温藉おんしゃ)” の例文
温藉おんしゃで美しいものを持っているにしても、シューマンやヴォルフの才能に欠けていたために、はなはだ平凡らしく見えるきらいがあり、やや魅力に乏しい。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
フランツの温藉おんしゃな優しい歌に興味を持つ者にとっては、まことに物足らないことだったのである。
温藉おんしゃ優雅で、かつて聴く者を焦立いらだたせるようなことをしないためではなかったであろうか。