涪水関ふすいかん)” の例文
そのときこの蜀の名将二人を一席に殺して、たちまち兵馬を蜀中へ向け、一挙、涪水関ふすいかんを占領してしまう。これは中策と考えられます
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
途中、涪水関ふすいかん重慶じゅうけいの東方)にかかると、その日も、山上の関門から手をかざして、麓の道を監視していた番兵が
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌る日、玄徳は大行軍の中にあって、龐統ほうとうと駒をならべ、何か語りながら涪水関ふすいかんへ向って来た。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉璋も、あまりに諸臣が憂えるので、さらばと彼らの意にしたがい、即ち、蜀の名将白水之都督はくすいのととく楊懐ようかい高沛こうはいのふたりに涪水関ふすいかんの守備を命じて、自分は成都へ立ちかえった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)