消火夫しごとし)” の例文
「なに」と、小八は苦笑いして、「……まあ、背だけは高かったよ、顔も長手なことは長手だったが、消火夫しごとし風情の嬶に、そんな好い女があるものか」
立山の亡者宿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小八は落ちてきた熟柿じゅくしでも執るように女をじぶんの処へれて来た。小八は下谷長者町の裏長屋に住んでいる消火夫しごとしであった。女は背の高い眼の大きな何処かに男好きのする処があった。
立山の亡者宿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)