海士郡あまごおり)” の例文
ここの御所からは、別府湾をへだてて、海士郡あまごおりの山波がすぐ眉に迫ってくる。その丘の一つは、承久の後鳥羽ごとば法皇のおん亡骸なきがらそのものなのだ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海士郡あまごおりの村上家と共にいわば海賊衆なるものの豪家だった。領主にたいする反骨は、すでに持ち前なものである。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)