浣滌かんでき)” の例文
わが家金富町より一番町に移りし頃久斎は病みて世を去り、その妻しんといへるもの、わが家に来りて炊爨すいさん浣滌かんできの労を取り、わづかなる給料にて老いたるしゅうとめと幼きものとを養ひぬ。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)