法体ほうたい)” の例文
旧字:法體
綺麗な尼だったそうだよ、比丘尼びくに長屋には法体ほうたい売女ばいたも居る世の中だから目黒の尼寺は大した人気だったと言っても嘘じゃ無さそうだ。
鎌倉時代にはじまった貯髯ちょぜんの風は、天文の終りごろからいよいよ盛んになって、自持じもちの髯のほかに置き髯や懸けひげをつけ、法体ほうたいになっても豊かな髯をたくわえるという凝りかたなので
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)